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21年度柔整療養費、1件あたり2倍の格差

2011/04/27

21年度の市町村国保の柔道整復施術療養費の費用額は、1件あたり平均で9497円となり、最高が大阪府の1万1830円で、47位の沖縄県5838円との間で約2倍の開きがあることが明らかになった。

柔道整復施術療養費をめぐっては、一昨年の政府の行政刷新会議で多部位請求の格差が問題となった。
都道府県別にみると、特に3~4部位の多部位請求の割合が大阪府で79.8%と最も多く、次が兵庫県の78.1%、徳島県77.6%、奈良県76.9%と4府県の割合が際立っている。
一方、最も少ない岩手県は19.0%で、次が愛媛県の20.8%、山形県の23.6%となっている。こうした多部位請求の大幅な差異について、厚労省は、請求基準の解釈の問題もあるとしたうえで、請求部位の上乗せによる請求の可能性も指摘する。

昨年6月の改定では、3部位目の逓減率を80%から70%に下げ、4部位目以降は請求できない扱いとなった。

同省では、柔整の適正受診に向けた対策を強化する方針で、市町村に医療費通知への記載や適正受診の勧奨策を実施するよう求めている。

 

 

<ニュースソース>
国保新聞(2011/04/20)