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sonota東北厚生局、医療専門学校の実地調査文書改ざん

2010/06/11

厚生労働省の東北厚生局が07年に開示した行政文書について、一部を改ざんし記述を削除していたことが10日分かった。

問題の文書は、福島県郡山市の医療専門学校に対する「実地調査結果」。在校生や教職員から「授業時間が不足している」などの指摘があり、同局は06年11月に調査を実施し、医事課養成施設係長がA4判2枚にまとめた。しかし、実地調査後も授業時間などが改善されないため、卒業生の男性が「指導関係書類」の開示を請求。07年8月に「実地調査結果」を含む複写文書約500枚を受け取った。男性は、開示文書が一部黒塗りだったことから今年4月、改めて同じ文書の開示を請求し、07年の請求時には無かった記述があることに気付いたという。

消されていた箇所には、04年4月から約3年間の柔整科と鍼灸科について「H16年度の変更申請を承認していないため、H16年度以前のカリキュラムで授業を行うべきであったが、未承認のカリキュラムで行っていたため、学則上での授業時間の不足が生じることになる。(不足時間数 柔整科497時間、鍼灸科784時間)」と記されていた。

法令では履修単位が足りなければ、柔道整復師と鍼灸師の国家試験の受験が認められない。関係者によると、05~07年度の同校卒業生約260人が単位不足に陥っており、同局は本来、学校に補講を指導する必要があった。

 

<ニュースソース>
毎日新聞 (2010/06/11)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100611ddm041010045000c.html