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第10回医療オリンピックC1開催
平成24年10月21日(日)、第10回の医療オリンピックC1(主催 整骨院振興協同組合)が約700人の柔道整復師・鍼灸師を集めて東京国際フォーラムにおいて開催された。柔道整復師・鍼灸師の知識・技術を競う医療競技会として、北海道、東北、関東、中部、近畿、中四国、九州、沖縄と8地区で予選が行われ、各地区を勝ち抜いてきた医療家の日本一を目指して競い合った。
整骨院振興協同組合の近藤昌之代表理事は、医療知識や技術は競い合ってこそ成長発展するとの理念のもと、業界の知識・技術・マインドの向上を目指して毎年この時期に東京国際フォーラムで行われてきた。ややもすると内向きになりがちな医療家に競い合う、鍛え合う、学び合う、磨き合う精神で互いに切磋琢磨させ業界を向上させていこうと意気込みを述べた。
競技に先立ち、野田佳彦内閣総理大臣がビデオにより“日頃より柔道整復師の皆様や鍼灸師の皆様が、国民医療に深く貢献していただいていること厚く御礼申し上げます。平素より培ってきた整骨医学や東洋医学に基づく、知識や技術を競い合って切磋琢磨していただくことは、皆様の技術向上につながるだけでなく、国民の健康福祉に大きく貢献することにつながると思います。普段から培ってきた技術を十分に発揮して、素晴らしい成績を、修められることを期待しております。皆様のご健闘を心からお祈り申し上げて、一言ご挨拶にかえさせていただきます。おめでとうございました”と述べられ、会場は一気に盛り上がった。
来賓を代表して「柔道整復師の業務を考える議員連盟」の衆議院議員中井洽会長が「柔道整復師の業務を考える議員連盟」の意義や目的、そして業界の未来について示唆や柔道整復療養検討委員会の成り立ちなどを話され、これからの柔道整復師の頑張りを鼓舞された。他にも村井宗明衆議院議員、早川久美子衆議院議員、小西洋之参議院議員、(社)全国柔道整復師連合会の田中威勢夫会長が祝辞を述べられた。多くの学校関係者や業界の皆様の声援の中競技は進められた。
実技部門として身体の調整技術を競う矯正王、包帯まきの基本技能を競う包帯王、鍼打ちの基本技能を競う刺鍼王。全国8地区からの代表により、準決勝そして決勝へと駒を進め競技が進行した。知識部門は医療知識ナンバー1を競う医識王とレセプトの基本知識を競うレセプト王の2競技が行われた。予選は参加者全員の○×形式で行われた。決勝は自由解答方式で行われたが、難問が続き途中より一部○×方式も採用された。
見事矯正王に輝いたのは荒井直哉(近畿)
包帯王に輝いたのは梅田和典(北海道)
刺鍼王に輝いたのは金田翔夢(北海道)
医識王に輝いたのは賀澤大成(東北)
レセプト王に輝いたのは井内明子(関東) 以上敬称略
優勝された皆様はじめ参加された皆様の健闘を大いに称えたい。
大会の特別講演としては帯津三敬病院の名誉院長の帯津良一先生が「ホリスティク医学の必要性」について講演された。人間を疾病や病名だけで捉える愚かさを、外科医の経験をふまえて諄々と話され、全人間的医学の必要性を訴えられた。手術は必要。しかしそれだけでは患者さんは治らない。医療の選択権は患者さんにこそある。これからは東洋医学や整骨医学の必要性を話され会場一同大きな拍手に包まれた。その他一般講演も合わせて行われた。
全体に若い柔道整復師・鍼灸師が多く、大きなエネルギーの流れを感じた。「整骨医学を医療のファーストステージに」そんな想いのこもった大会でもあった。(http://www.iryo-c1.com/)