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(公社)埼玉県接骨師会 公益社団法人移行設立記念式典

2012/09/27

平成24年9月23日(日)、パレスホテル大宮において公益社団法人埼玉県接骨師会公益社団法人移行設立記念式典が開催された。

式典は(公社)埼玉県接骨師会・本間琢英副会長による〝今年4月1日に公益社団法人に移行いたしました。そして本日このように大勢の方々をお招きして記念式典が挙行されますことを非常に嬉しく思い、将来に対する希望が湧いてくるものです〟との挨拶で開会した。

国歌斉唱の後、(公社)埼玉県接骨師会・阿部一会長は式辞として〝公益社団法人移行記念式典にあたり、ここに多くのご来賓の先生方をはじめ多数の会員皆様にご臨席を賜り、式典が盛大に挙行されますことを誠にありがたく、衷心より厚く御礼申し上げます〟と感謝の意を述べ、大正11年から今日まで続く埼玉県接骨師会の歴史を振り返り、〝先達者は地道に研鑽を積み上げ、地域医療の一端を担うとともに様々な形で地域に貢献し、県民から地域の接骨院あるいは整骨院の先生として親しまれ、長く信頼を得て参りました。何よりも公益社団法人に移行しなければならないとした理由は、従来から我々柔道整復師を信頼し、その施術を希望する県民の方々の適切な受療機会と利便性の確保を今まで通り継続していくために、より高い公益性を持ち自ら率先し実践していくという強い覚悟があったからです。この公益認定は決して現執行部だけの力によるものではありません。当会の長い歴史の中で先達者の地道な積み重ねが認められた結果であり、今後もそのことは決して忘れてはなりません。公益社団法人として、今後も国民に必要な日本の伝統医療である柔道整復術を守り発展させるとともに、今まで以上に公益社団法人としての活動を行い、会を挙げて行政や関係機関と協調・協力し、全力で県民の福祉や健康に寄与していくことをお誓い申し上げます〟と力強く語り、公益社団法人移行にあたって尽力された方々に対し表彰・感謝状を贈呈した。

続く来賓祝辞では、奥野立埼玉県保健医療部部長から〝貴会は昭和24年に社団法人埼玉県柔道整復師会として設立されて以来、長年にわたり学術講演会や市民公開講座、柔道大会の開催など様々な活動を通じ、柔道整復術の普及・啓発や県民の健康増進に努めておられます。公益社団法人に移行し、新たな第一歩を踏み出されましたことを心からお慶び申し上げます。貴会は先日、戸田市と災害時の応急処置活動に関する協定を締結されたと伺っております。日本古来の医術のひとつとして私たちの生活に深く根付いている柔道整復術は、検査機器などが使用できない状況でも手技を中心として治療を行うことが可能です。この協定によって災害時に貴会会員の皆様が医療救護チームと連携を取りながら傷病者の救護活動にあたっていただけることは県としても誠に心強い限りです。こういった協定がさらに多くの市町村と締結されることを大いに期待しております〟と、県内各自治体との災害時協定締結を積極的に進めている接骨師会の活動に触れた上田清司埼玉県知事の挨拶文を代読した。

次に、埼玉県議会・小島信昭議長から〝埼玉県接骨師会の皆様には設立以来、県民の健康増進に多大なる貢献をしていただいております。皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。近年では超高齢社会の到来により、怪我の治療はもとよりケアマネージャーや機能訓練指導員など介護・福祉の現場で活躍される柔道整復師が増えてきていると聞いております。福祉の分野だけではなく、先日行われたオリンピックの柔道のナショナルチームのトレーナーとして帯同するなどその活動範囲は世界にまで広がってきております。柔道整復師の果たす役割は今後さらに広まっていくものと確信しております。引き続き、県民の身近な医療人として地域住民の健康増進にご尽力いただきますとともに、柔道整復の知識と技術を活かしてスポーツ界を中心に世界の舞台でもさらなるご活躍をご期待申し上げます〟と幅広い分野で活躍する柔道整復師にエールを送った。

さらに(公社)日本柔道整復師会・工藤鉄男副会長は〝新公益法人制度は明治29年に制度化されて以来の大改正であり、組織運営の抜本的見直しなど公益認定までの道のりは困難を極めたことと思います。しかしながら阿部会長を中心に執行部が寝食を忘れて真摯に向き合い、会員の皆様の一致団結したご協力の賜物で高いハードルを乗り越えられました。これまでのご努力に敬意を表すとともに重ねて御礼を申し上げます。我々柔道整復師は長い歴史の中で地域医療の一端を担い、公衆衛生の向上に寄与してまいりました。今後も公益法人としての責任の重さを再認識し、県民の健康保持・増進に向けて地域に根ざし貢献できる活動を積極的に展開されるよう切に希望します〟と萩原会長の挨拶を代読し、公益移行に関わった方々の労を讃えた。

その他にも新藤義孝衆議院議員をはじめとする国会議員や埼玉医科大学・丸木清浩理事長社団法人埼玉県医師会・橋本啓一副会長清水勇人さいたま市長等、大勢の来賓の方々から祝辞が述べられ、来賓紹介、祝電披露があり記念式典は終了した。

 

記念式典後は、(公社)日本柔道整復師会・岡本和久常務理事による乾杯の音頭を皮切りに盛大に催された祝賀会は、お祝いムード一色のうちに万歳三唱で幕を閉じた。