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(公社)北海道柔道整復師会創立80周年記念式典
平成24年9月23日(日)、公益社団法人北海道柔道整復師会創立80周年・公益社団法人移行記念式典祝賀会が、京王プラザホテル札幌にて開催された。
記念式典でははじめに開式の辞が述べられ、続いて式辞として(公社)北海道柔道整復師会・萩原正和会長は〝昭和7年6月10日に北海道整復師会が設立され団体としての第一歩を踏み出し、今年で80年の節目を迎えることができました。戦後、業務環境を変える幾多の出来事がありましたが、私たちが当然のように享受しているこれらの取扱いの仕組みは先駆となった方々のご努力の上に成り立っているということを思い起こしていただきたい。柔道整復師は法によって国家資格者としての身分が保障され、受領委任払いを受けるだけの厚い信頼を築くことで糧を得ています。ここまで導いてくださったのは全て先人の地道な活動の結果です。これを胸に刻み、業務に専念していかなければなりません。接骨院・整骨院の存在が地域住民の安心・安全・公衆衛生に寄与している事実を正当に評価され、公益社団法人として認定していただきました。私たちはこれからも社会的信頼と責任を堅持し、会員一丸となって公益法人としてふさわしい社会貢献を果たす団体として精進してまいります〟と、業界の進む道を切り拓いてきた先達への感謝の想いと公益社団法人として歩んでいく意気込みを述べた。
来賓祝辞では、高橋はるみ北海道知事の代理で出席した多田健一郎北海道副知事から〝北海道柔道整復師会の創立80周年ならびに公益社団法人への移行を心よりお慶び申し上げます。創立から今日まで一貫して、地域の保健医療の一翼を担いながら道民の皆様の健康づくりにその役割を遺憾なく発揮し、保健医療福祉サービスの向上に大いに貢献されていることに深く敬意を表します。誰もが住み慣れた地域の中で安心して健やかに暮らし続けることができる社会の実現を目指して、医療や介護、福祉の連携による包括的体制の構築を進めています。道民一人ひとりが健やかに生活を送るためには、これからも柔道整復師の皆様の活動は大変重要です。今後とも保健医療の充実に向けて、その役割を十分に発揮していただけるよう心からお願い申し上げます〟と、地域医療における柔道整復の活躍への期待が込められた挨拶文を代読した。
次に、長谷川岳参議院議員より〝北海道柔道整復師会が設立された昭和7年には、札幌の人口はわずか17万人であったと言われています。そういった早い段階から、このような将来を想定され活動されていた柔道整復師会の皆様の先見の明には敬服いたします。現代社会は多くの課題を抱えております。しかしその中でも柔道整復師会は犯罪を防ぐ「防犯ステーション」の設置、あるいは全国の中学校で武道が必修化されたことによる教育との連動を通して、凛とした日本を作り上げていくための重要な役割を担っているのではないかと思っています。今後も北海道のため、日本のために柔道整復師としてますますご活躍をいただきたい〟と述べられた。
また、公益社団法人日本柔道整復師会・萩原正会長は〝昭和7年に北海道柔道整復師会を立ち上げてから今日に至るまで、紆余曲折がありましたがこのように立派な会になり誠に感慨深いものがある。昭和52年当時、任意団体だった北海道柔道整復師会を社団法人として設立した時から35年が経ち、柔道整復師業界は職能団体としての地位を確保したと自負しています。しかし平成に入り、養成校の乱立による組織の弱体化、さらに一昨年の事業仕訳の影響を受けた療養費削減など、業界を取り巻く環境は悪化の一途をたどっています。そんな中、北海道柔道整復師会は公益社団法人として時代の要請に適う組織として新しく移行設立されました。私どもの柔道整復術をさらに不特定多数の方々の利益にかなう公営事業として、目に見える形で提供することが公益社団法人に課せられた責務です。今まで以上の活動が求められると思いますが、ここに集う私どもはその実現に向け、努力を続けていかなければなりません〟と熱く語った。
他にも、社団法人北海道医師会・三宅直樹副会長、公益財団法人柔道整復研修試験財団・福島統代表理事から祝辞が述べられた後、各種表彰が行われ式典は終了した。
続いて行われた祝賀会では(公社)北海道柔道整復師会・萩原正和会長より〝35府県から参加していただき、今までにない華を添えて頂きました〟と式典が盛大に終了したことへの感謝が述べられた。
さらに来賓祝辞として、武部勤衆議院議員が〝私は地元で柔道整復師の先生方に後援会を作っていただいており、長いお付き合いの中で柔道整復師の先生方は心も体も健全に守っていただくお仕事をしているということで常々敬意を表しています。私は地元のスポーツ少年団の会長を30年以上務めているのですが、柔道の子供たちを指導していただいたり審判でご協力いただいたりと本当に助けていただいています。全国の柔道整復師の皆様も同じように街づくり、地域住民の健康づくりにご活躍頂いていることと思います。80周年を機に、新しい第一歩を目指して、皆で力を合わせていっていただきたい〟と挨拶した。
その後、華やかな祝宴が催され、参加者は創立80周年と公益社団法人移行の喜びを存分に分かち合った。