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全国柔整師協会 創立30周年記念式典 開催

2012/09/20

平成24年9月16日(日)、大阪府大阪市にあるホテル阪急インターナショナルにおいて、1000人以上の参加者を集め「全国柔整師協会設立30周年記念式典・祝賀会」が華々しく開催された。

冒頭、同式典にて記念講演を予定していたが、総裁選への出馬の影響により式典を欠席した自民党・安倍晋三元首相からの創立30周年を祝うメッセージが流された。記念講演では安倍元首相のメッセージ内でも紹介された政治評論家の鈴木棟一氏が講師として壇上に立ち、民主党代表選、自民党総裁選、日本維新の会等の政局に纏わる話、いま日本が抱える諸問題等について約1時間にわたり分かりやすく解説を行った。

その後、主催者を代表して全国柔整師協会・伊藤庄平会長より〝我々は創立30周年という大きな節目を迎えることが出来ました。会員の皆様方のこれからの活躍、発展を願い10年、20年先をにらんだサポートをして行く為、全国柔整師協会そして全国柔整鍼灸協同組合がますます充実して行く大きな節目でもあろうかと思っております。昭和57年、わずか16人でこの受領委任制度の確立を目指して立ち上がった当協会が、24年間で会員が3400人に達しようとしています。この間には本当に様々なご苦労があったと思います。支えてくださる皆様方の熱意、そしてスタッフ一人ひとりの熱意、先人の皆様方に改めて深く感謝致します。30周年は過去を振り返るだけでは発展がありません。先を見て全柔協は歩んでまいります。ご支援を宜しくお願い申し上げます〟と関係者や先人達に向けた感謝の弁が述べられた。

次に全国柔整鍼灸協同組合・岸野雅方理事長からは、〝私達の歴史は一言では言い表すことができないくらい色々な事がありました。皆さんと一緒にそれをひとつひとつ乗り越えてまいりました。しかしながら今、柔道整復や鍼灸を始めとする医療の分野は大きな意味で危機的な状況にあります。私達は今まで一心に治療だけをやってまいりましたが、我々は主張が足らないように思います。これから我々は言うべきことは言わなければいけない、やるべきことはやらなければいけません。これは30周年で申し上げる事ではないかもしれませんが、社会からこの医療が見捨てられないようにする為には、我々は我々の手で柔道整復、鍼灸の不正を排除しなければいけない。そうでなければ我々の医療は廃れるかもしれません。我々の手でこの業を後継者につないでいかなければいけない。全柔協は日本で一番大きな組織になりました。だからこそこの業を守る責任も我々に課せられています。この30周年を区切りとして、今一度原点に戻り皆さんと一緒にこの業のために再出発をすることをお誓い申し上げて、30周年の記念の言葉とさせていただきます。皆さん一緒にやりましょう〟と業界の未来に向けた熱い想いを挨拶に込めた。

続けて来賓紹介が行われ、代表として自民党・高市早苗衆議院議員民主党・吉田おさむ衆議院議員の両名により創立30周年の祝辞が述べられた。

その後、会員表彰等を経て記念式典は閉幕。記念式典後には祝賀会が行われ、こちらも大盛況のうちに幕を閉じた。

 

祝賀会後には同ホテル内において、この難局を乗り越えるために施術者団体の意見を集約することを目的とした「柔道整復期成同盟」の設立準備会が行われ、準備会に参加した全国柔整師協会、JB日本接骨師会、大日本柔道整復師協会、中部柔整師協会の代表者や有識者達により活発な意見交換が行われた。

最後にこの準備会の呼びかけ人である岸野氏からは〝期成同盟という名前は付けたが、そこで何かをしようというところまでは至っていない。何かしらの目的を持てるような集まりになれば良いとは思うが、今の時点では様々な団体の皆さんがまず顔を合わせる事を目的にすべきだと思う。この業界で団体を運営している人達が顔を合わせるだけでも意義がある。そこから信頼関係が生まれてくれば〟と、同じ業界に身を置く者同士が互いに交流を深め情報交換ができる場の必要性を語った。