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全国柔道整復師連合会発足記念パーティー開催される
平成24年6月16日(土)、ホテルグランパシフィック LE DAIBAにおいて、「柔整 大同団結 -荒波を乗り越えるために-!!」をタイトルに掲げ、全国柔道整復師連合会発足記念パーティーが盛大に開催された。
最初に、全国柔道整復師連合会・田中威勢夫会長より『本日は柔道整復師の業務を考える議員連盟の中井洽会長をはじめ、議員連盟に参加していただいている議員の方々、また業界からも社団の役員の先生方に多く参加して頂いております。患者さんのため、国民のために柔道整復師の制度を良くしていこうと30年程前から活動してきました。しかし今日になっても何も変わっていません。制度はその時代に合ったものに変えていくべきですが、それがされてこなかった。昭和11年に出来、今疲弊したこの制度を改正し、同じ目的に進んでいこうと多くの団体の方々にお会いし意見調整をしてきました。この業界には公益社団法人日本柔道整復師会という大きな団体がありますが、連合会と社団の意見が違っていては行政も保険者も纏まりません。考え方を理解して頂いた多くの先生方と協力体制を作り、今日まで来ました。一番の問題は、柔道整復が医行為として認められていないことです。骨折、脱臼、打撲、捻挫等を扱うのですから医行為以外の何ものでもありません。自分達の行為は医行為だと認識し合って、次に進んでいきたい。今、議員連盟では中井会長を中心として制度改正に向け積極的に活動して頂いております。業界が大同団結して想いをひとつにして、議員連盟の先生方とともに制度を改正していきたい』と連合会発足に至った経緯や関係者に対する感謝が述べられた。
次に「柔道整復師の業務を考える議員連盟」・中井洽会長より、『極めて短期間で各団体が団結し、ひとつの連合会を作って頂いた。本当にご苦労があったとお察しします。心から敬意を表します。当政権で、社会保障審議会で専門部会をつくり検討していく仕組みを作らせていただきましたが、専門家を入れなければ駄目だと考えています。今日、このようにスタートして頂きほっとしております。これからも皆様方と十分、意見交換・交流をして、皆様の地位の向上、仕事に対するプライドの向上が図れるようにお手伝いを続けていきたい。これまでの歴史、経緯を乗り越えて大きく団結して皆様の職場、国民の健康を死守するため共々頑張って行かなくてはならない』と、熱意を滲ませた。
続いて列席した国会議員の紹介があり、数名の議員から柔道整復師が国に十分に認められてこなかった経緯を鑑み、業界は連合会としてひとつにまとまり、議員連盟は国会から業界を改善し厚労省に呼びかけていくと挨拶があった。
来賓代表として挨拶をした社団法人茨城県柔道接骨師会・市川善章会長から『大同団結という言葉に柔道整復師として魂を揺さぶられ、今日ここに来ました。連合会の発足を心よりお祝い申し上げます。私が田中威勢夫会長と初めてお会いしたのは3年前で、その時の印象は温厚な中に信念を持った、業界に精通した方だというものです。その印象はより高まり、今は柔道整復業界のことを考えている最重要人物だと感じております。私は柔道整復師の業務に誇りと責任を持ち、仁慈の心を持って地域住民の健康維持・増進に生涯を捧げたい。全国柔道整復師連合会と我々社団は同じ柔道整復師として大同団結を図りながら、地域住民のために働く業界にしたい』と連合会とタッグを組んで、課題の解決に取り組んでいく姿勢を見せた。
祝電披露が行われ、その後乾杯の挨拶として公益社団法人埼玉県接骨師会・阿部一会長から『全国柔道整復師連合会発足記念パーティーが斯くも盛大に、また中井洽先生を筆頭とする議員連盟の多くの先生方を一堂にお招きし、宴ができます事を心より御慶び申し上げます。またお招きいただきましたことを感謝申し上げます。田中威勢夫先生の掲げる「大同団結」は私共も常々口にしてきたことで、今後状況が大きく前進することは疑いのないことです』と力強く挨拶した。
その後、賑やかな祝宴が行われ、東京医療専門学校・村居眞琴校長による一本締めで閉会となった。
出席者は約800名であった。
今回の祝宴は「大同団結」というテーマに相応しく、連合会に所属する柔道整復師団体ばかりでなく各県社団からも多数の出席があった。柔道整復師業界がひとつに纏まることで意識統一が図られ、業界の総意として改革が進められていくことを期待する。