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公益社団法人日本柔道整復師会第46回四国学会愛媛大会が開催!

2011/09/01

平成23年8月27日(土)午後6時より 、松山全日空ホテルにて(公社)日本柔道整復師会第46回四国学会愛媛大会開会式・前夜祭が開催された。

初めに(社)香川県接骨師会会長・石原誠氏が開会の辞を述べ、続いて学会長である(公社)日本柔道整復師会会長・萩原正氏より、〝学会開催の趣旨として、広く一般市民の皆様に開放して、柔道整復術の理解と認識を深めて頂き、公益に寄与することを目的の一つとして捉えている。今、われわれを取り巻く環境は厳しいものがある。医療・介護・福祉の分野でも国民から柔道整復師に求められる要望は一層高いものがある。その期待に対しグローバルな視野に立ち、学術・技術の研鑚は勿論、人格の陶冶に精進して、国民の負託にこたえなければならない。諸先生方の更なるご指導とご協力を賜りたい〟と挨拶があった。また、(社)愛媛県接骨師会の浜野士朗会長が〝学術大会は、午前の部の特別講演を多くの方々に聴講してもらうことを目的とし、一般県民公開講座としている。午後の部は四国4県から選ばれた会員による研究発表が行なわれる。明日からの臨床に役立つ、実り多い発表になると思う〟と述べ、大会会長挨拶とした。次に、愛媛県知事、衆議院議員、松山市長、愛媛労働局長などから来賓祝辞があった。その後、(社)愛媛県接骨師会副会長・井上俊幸氏の挨拶を以て前夜祭が開宴し、(公社)日本柔道整復師会副会長・工藤鉄男氏により乾杯が行なわれた。

 

翌日の8月28日(日)、午前9時より 、 (公社)日本柔道整復師会第46回四国学会愛媛大会が松山全日空ホテルにて開催された。

午前の部では、東海大学体育学部スポーツ学科専任准教授・宮﨑誠司氏、そして愛媛大学付属病院医療福祉支援センターセンター長・櫃本真聿氏による特別講演が行なわれた。 まず『スポーツ現場に必要な医学知識を考える ―現場でわれわれは何を考え、行動しているか―』と題した宮﨑氏の講演が行なわれた。スポーツ現場ではEBM(根拠に基づいた医療)が必要とされるが、様々な状況に応じた一般的な治療選択と異なる選択をしなければならないこともあり、様々な社会的環境に考慮したアプローチが求められる。今の段階で「根拠がある」と考えられている医学的治療の押しつけではなく、構造的・生体の反応を含め、またスポーツに伴う身体的負荷の中で治っていく(身体が治るのを補助する)方法を考えるべきだとして、その具体的事例が紹介された。続いて、櫃本氏は『医療を生活の資源に ~その人らしい生き方を実現するために~』と題し、健康づくりとは「どんな最期を迎えたいか自分の死に方をイメージして今の生き方を振り返り見直すこと」という考え方から、医療制度改革の方向性や医療の目的の変化、患者・住民主役を念頭に置いた医療者と患者・家族の連携強化の必要性等について講演された。また、(公社)日本柔道整復師会四国ブロック学術委員長・浪尾敬一氏からは、柔道整復師による東日本大震災医療救護活動について報告がなされた。

午後の部の会員発表は、高知県・藤戸博康氏「ストレッチチェアー(運動器具)を用いた運動療法」、他3題が行なわれた。 その後、功労者・学会発表者表彰式が行なわれ、(社)高知県柔道整復師会会長・瀬戸島孝夫氏が閉会の辞を述べ、終了となった。