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第41回   【西川きよし参議院議員の「柔道整復」に関しての質問 <Ⅱ>】

2012/02/01

参議院厚生労働委員会
平成14年12月3日
西川きよし参議院議員(無所属)
坂口 力 厚生労働大臣
真野 章 厚生労働省保険局長

 

西川きよし参議院議員(無所属)

昨日、そしてまた一昨日ですけれども、毎日新聞に大きく一面にも報道されておりますけれども、柔道整復師の保険請求の問題についてお伺いしたいと思います。今までも何回かお伺いをさせていただいたんですが、一昨日は一面のトップで報道されておりますし、整骨院や接骨院の柔道整復師が保険適用になる捻挫、打撲の手当てをしたとして保険請求した患者数は同じけがで実際に手当てを受けた人数を大幅に上回ることが分か ったという紙面でございまして、そしてこの根拠として、報道では次のような指摘をしております。少し読ませていただきます。

厚労省は昨年10月柔道整復師が国民健康保険、政府管掌健康保険、老人保険に出した申請書約96万4000枚のうち約5万枚を調べました。その結果、捻挫が全体の77.5%,打撲が21.5%、計99%を占め、推計で約95万4000人分に上ったと。調査しなかった組合健康保険などを加えれば、捻挫と打撲の保険請求は更に増えているだろうと。ところが厚労省が昨年、25万世帯75万人を対象に行った国民生活基礎調査による推計では、捻挫と打撲を含む骨折以外のけが、やけど、一般病院以外の整骨院、接骨院、はり、きゅうなどの通院者は約10万8000人。一方、腰痛や肩凝りが原因の通院は139万人に上るなど、保険適用外の患者が多数通っているというふうに、こういうふうに報道されているわけですけれども、この事実関係について、是非もう一度、局長の方からご答弁をいただけたらと思います。

 

真野 章 厚生労働省保険局長

平成13年10月に請求されました柔道整復に関します療養費の支給申請書は96万4000枚ということでございまして、先生ご指摘のとおり、打撲、捻挫、両方合わせますと99%でございますので、これに99%を掛けますと95万4000という推計はそのとおりかというふうに思います。他方、平成13年の国民生活基礎調査でございますが、これにつきまして、骨折以外のけが、やけどの損傷であんま、はり、きゅう、柔道整復師の治療を受けた者は確かに10万8000人と推測されています。ただ、この調査は、厚生労働行政の企画運営に必要な基礎資料を得るということを目的といたしまして、全国の世帯、世帯員を無作為に抽出して調査をいたしております。一方、先ほどの申し上げました平成13年10月の調査は、政府管掌健康保険、国民健康保険及び老人保健の療養費支給申請書、そういう意味では悉皆調査ということで、調査の方法が異なるということと、それから国民生活基礎調査の調査の場合に、最も気になる傷病について記載を求めています。そういう意味では、たくさんの傷病名が挙がっておりまして、普通、高齢者でありますとほとんど対象になるような病名もたくさん出ておりますので、そういう場合ですと、最も気になる傷病というのを、これは調査員が面接で調査をするということになっておりますけれども、複数の傷病がありますと、今一番気になっている病気は何ですかと言われれば、多分他の病名をお答えになったのがかなりあるんではないかということから、確かに数字は95万と10万ということでありますが、調査の対象が違うということと、それから調査の中身で今申し上げましたように最も気になる傷病ということをお答えいただいたというふうなことから考えますと、なかなか単純な比較というのは難しいんではないかというふうに思っています。

 

西川きよし参議院議員(無所属)

今、13年度の国民調査というのを、私もこの数字を持っておりますんですが、国民生活基礎調査というわけですけれども、今、局長さんの方からご答弁がございましたけれども、13年度国民生活基礎調査、この74というところですけれども、総傷病数というのがあるんですけれども、この中で骨折以外のけが、やけどについては、80万6000というのが総数で、まあまあこういう80万6000という総数ですから大部分は病院に行かれているんじゃないかなというふうにも思うわけですけれども、それにしても、次のこの95万という数字とはかなり差があるようにも思うわけですけれども、これだけの差、これはどういうふうに、疑問を抱くわけですけれども、いかがなものでしょう。

 

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