menu

スペシャルインタビュー:民進党神奈川県第7区総支部長 中谷一馬氏

2017/06/01

中谷一馬氏は、幼少の頃から厳しい環境に身を置かれピュアな心で世の中の矛盾を真っ直ぐ見つめてきた。それ故に前へ前へと時代を切り拓いていく逞しいパワーを持ち備え、生来の明るさが眩ゆい程の青年である。そんな中谷氏が政治家への道を志し、政治家としての実績も積んできた。また中谷氏は、柔道整復師の国家資格も保持している方である。
この若き政治家は、必ずや柔道整復の未来を良くしてくれる方であり、一緒に改革を目指すことが不可欠である。

 

全ての人々が幸せであるといえる社会に変えるために、私はどこまでも諦めずに走り続けたい!!

民進党神奈川県第7区
総支部長
中谷 一馬 氏

 

―中谷一馬さんは、呉竹鍼灸柔整専門学校をご卒業ということですが、卒業後何故接骨院勤務をされなかったのでしょうか?また何故呉竹鍼灸柔整専門学校に入学されたのでしょうか?
その動機についても教えてください。

私は、貧しい母子家庭で育ちました。母が私と妹二人をなんとか養っていこうと朝から晩まで働きに出てくれましたが、ある時期に無理が祟って身体を壊し、寝込むようになりました。こうした状況の中、私は厳しい家計を支えるために、中学を卒業後、高校へは進学せずに、社会へ働きに出ました。
しかし中卒の私が社会に出てもなかなか上手くいかず、挫折をして道を逸れた苦しい時期もありました。そんな刹那的な日々を過ごしていたある時、画家であるポール・ゴーギャンの絵を見ました。「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」というタイトルが付けられた作品です。それを見たときに、私たちは何のために生まれてきて、この一時代で何を成して、どう死んでいくのだろう――。そう思いました。
そうした中で、「たった一度の人生ならば人の役に立つ人生を歩みたい。」と思うようになり、人の役に立つ仕事の代表的な仕事はなんだろうということを考えた時に政治家という道に行き着きました。

しかし私も政治家になる前は、政治になんて何も期待していないし、何を言っても変わらない。もっと言えば、どうせ政治家なんて悪いことばっかりしているんじゃないかと思っていた若者の一人でした。ただ、ある時期に気付くんです。政治に対して文句を言っていても国は良くならないし、何も変わらない。だったら、意味がない不平不満に口を動かすのではなく、自分たちの手で政治を変えていきたい。そんな想いで政治の道を志しました。ただ、政治の世界はリスクも高く、なれるかどうかもわからないですし、なってからも当選し続けることは難しいと当時から考えていました。

その時に、女手一つで私たち兄妹を育ててくれた、母の老後の面倒も見れないようなドラ息子には、なりたくないと思っていましたので、どう失敗してもちゃんと家族を養っていけるよう、手に職だけはつけておこうと思いました。

そしてその仕事もやはり人の役に立つ仕事がいいという思いで、柔道整復師を目指し、呉竹鍼灸柔整専門学校に進学をしました。
そうした経緯から、在学中には、自民党学生部にて副委員長を務めた後に、元総理大臣のドライバーのアルバイトをしたりと政治活動を主として活動していました。柔道整復師の勉強と政治活動の両立はとても大変でしたが、ドライバー業務の待ち時間に、黙々と国家試験の勉強をするなどして、なんとか無事に柔道整復師の国家資格を取得することができました。卒業後は、当初から目標としていた政界に進み、秘書から県議会議員への道を歩みました。選挙の時には、柔道整復師の多くの仲間達が助けてくれました。現在は、衆議院議員を目指して活動を行っています。

次回はしっかりと当選し、柔道整復師初の国会議員として、お世話になった柔道整復師界の皆様と施術を受ける患者の皆様にしっかりとご恩返しできるように今後も頑張りたいと思います。

 

―日本では超高齢化社会が急速に進行し、逼迫する医療保険財政を考えた時、柔整は保健医療の面でも十分な費用対効果において活躍が期待されると考えます。"柔整は、高度診断機器、薬物を用いることなく医療先進国、日本で非医師として尚存在し続けており、その事から柔道整復学は世界的に多くの人々を救い得る有用な学問となる可能性を秘め、「国際化」の可能性も大きい。"発展途上国では人口の6~8割が経済的理由で西洋医学の恩恵を受けていない"と言われております。
医療先進国と途上国における伝統・相補、代替医療は、双方とも経済的理由で必要であるものの、その役割や捉え方に違いがあるように感じます。日本の柔道整復は世界の民族医療に〝柔道セラピー〟として仲間入りしましたが、医療先進国、日本において、なお存続している柔道整復は医療先進国ばかりでなく発展途上国においても有用性が高いとしてモンゴル国等で柔整師が JICAの草の根活動で国際交流を通して医療支援と医療指導を10年行っており現にモンゴル国の草の根活動で立証済みです。
中谷一馬さんは、こういった活動をどのように思われますか?

2002年、WHOにて日本の伝統医療「柔道整復術」が「Judo therapy(柔道セラピー)」として正式に認知されました。そして元横綱の朝青龍が日本で施術を受けた際、骨折・脱臼・捻挫といったケガを治療する保存療法に優れている柔道整復術に感銘を受け、母国への導入の橋渡しをされたことではじまった事業と聞いています。

先般、工藤鉄男会長を中心とした(公社)日本柔道整復師会(日整)の皆様からも本件について、詳細を教えて頂きましたが、日整、外務省、JICA(国際協力機構)などが10年以上にわたり、技術の普及に尽力した成果だと思います。発展途上国においては、道路事情や医療インフラの整備不足、医療従事者の知識不足等により適切な治療を受けられず、後遺症を患ってしまうケースも多く、これら外傷への対応は大きな課題となっています。

これらの課題を解決させるため、まずはモンゴルにおいて地方医師に向けた講習会や、医師を目指す学生への講義、市民への応急手当の講義などに加え、研修生を日本に招き研修等も行われたということです。そしてモンゴルでは、そのニーズの高まりから、唯一の国立医科大学であるモンゴル国立健康科学大学に、柔道整復術を学ぶ、「ほねつぎ学科」コースが誕生しました。
高価な医療器具を使わず、手と針金でつくる固定具と施術者の腕一本の技術で治療ができる整復術は、エックス線設備が普及していない発展途上国の医療機関などでもニーズがあると思いますし、世界でも大きく拡大していく可能性があると思います。

日本でも医療費が増大する中、安価で治療が受けられる日本の伝統技術である柔道整復の技術をより発展させ、拡げていくことが医療制度を守ることに繋がると確信しています。
私も柔道整復師の端くれとして、今後も政界からこうした活動を応援していきたいと思います。

 

―柔道整復療養費検討専門委員会や柔道整復師養成施設カリキュラム等改善検討会が開催され議論が繰り広げられております。もしご意見等があればお聞かせください。

柔道整復療養費検討専門委員会の正式名称は「社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会」でありまして、名前の通り、2年に1度の療養費改定に関連する議論を主として開催されています。

2012年10月に第1回が開催され、現在で10回開催されており、保険者から5名、有識者(整形外科医や大学教授等)から5名、施術者代表から5名の専門委員で構成(事務局に厚労省保険局医療課)されています。この専門委員会が設置されたことにより、どのように議論が進んでいるのか、専門委員以外の方も傍聴できるようになりましたので、透明性が確保されました。

昨今の議題としては、反社会的勢力が絡んだ不正請求問題、不適切な広告の是正、施術管理者の研修受講・実務経験関係、電子請求の導入に向けたモデル事業など多岐に渡る議論が展開されています。この中で、私が特に注目しているのは、反社会的勢力が絡んだ不正請求問題についてです。裏社会の勢力が表社会の社会・経済活動に介入し、それが裏社会の資金源となることは健全な社会システムの営みに重大な脅威を与えるものであります。
こうした状況から、社会と国が総力をあげて、暴力支配と反社会的勢力からの決別をあらゆる分野において求め、実行されております。今回の柔道整復師業への侵攻は、反社会的勢力への締めつけが資金源の枯渇をもたらし、その結果、表社会の経済・社会活動分野のうち比較的緩やかなところに侵攻するようになったものと想定されます。

先人達の努力によって、長い歴史を経て柔道整復術は社会的な役割を果たし、国民各層から愛され、信頼されてきました。それが心なき者によって、その信用が損なわれることは社会的損失です。現在議論が行われている反社会的勢力によって汚染された部分をすみやかに浄化し、且つ、その侵攻を防ぎ、自浄能力を発揮することが重要ですので、国や業界団体が一枚岩となって、汚染防止、その浄化に力を合わせて取り組みを進めて行くことが必要不可欠であると考えます。

また、柔道整復師養成施設カリキュラム等改善検討会とは、こちらも文字通り、学校養成施設及び大学のカリキュラム等について議論を行う検討会です。
柔道整復師養成教育は、大学教育の一つとして取り入れられ、その発展が大きく期待されています。柔道整復術は臨床経験によって発達してきたものであり、技術の向上は柔道整復師の社会的評価に直結します。こうした観点から柔道整復師は専門家としての品格を持ち、高い整復術と倫理観を修得することが大切であります。
柔道整復師の質の確保を目指すため、単位数の増加、必要最低履修時間の設定、臨床実習の拡大、専任教員の要件などについて十数年ぶりに大幅に改正され、平成30年4月より施行されます。授業時間が増えますので、学校・学生ともに負担感があるかもしれませんが、国民医療の一翼を担う柔道整復師にとって質の向上は不可欠です。この改正により医療家としての質が確保されることを期待しています。

今回の改正のもう1つの目玉は、これまで学校が持っている施術所のみで臨床実習が行われてきましたが、臨床実習時間が大幅に増えたことから、学校が持つ施術所のみでは対応できなくなりますので、外部施術所も臨床実習の対象院となります。認定をされるには、一定の条件があり講習の受講などが必要となりますが、いわゆるインターン生を受け入れることになりますので、採用に結び付ける良い機会になると捉えられていると聞いています。

低経済成長が常態化している中で、人々が健康に恵まれた安心・安全の長寿生活を送るための持続可能な保険医療システムを保持するには、低コストな医療資源が求められます。その1つである柔道整復療養が、地域医療を支える専門職として、期待され続ける存在であれるように、今後も後進の柔道整復師の育成に関しましては、私もできる限りの尽力をしていきたいと思います。

 

―民進党に統合医療を普及・促進する議員の会・柔道整復師小委員会があるのをご存知でしょうか?柔道整復業界は100以上もの団体があるといわれ、その代表の方々が共同のテーブルにつける唯一の場ともなっております。小委員会への意見などございましたらお聞かせください。
また(一社)全国柔道整復師連合会という組織がございます。その全柔連と(公社)日本柔道整復師会が一緒になって、少しでも横の連携を強化しようとされています。業界団体が一つになることは、長年いろんな方が提唱されているにも関わらず、難しいと聞いております。
中谷一馬さんはどういったことが望ましいと思っていらっしゃいますか?

政治的な視点からお話をさせて頂きますと、一般的に国家資格で公に認められた法的な権力と政治力が反比例することが多々あります。

取得難易度の高い資格ほど多岐にわたる権限が認められる傾向にあります。その一方で、政治的な力が必要となり、結果として大きな力を持つ傾向にあるのは、自分たちの仕事領域への侵害を防ぎ、同時に拡大していく必要性のある有資格者の団体です。
具体例を申し上げれば、法律関係資格のうち弁護士は、その資格により行政書士業務、司法書士業務、社会保険労務士業務、税理士業務、弁理士業務などを扱うことが可能です。これに対し、資格要件や仕事の権利範囲を主張する側にいる士業の団体は、結束も固く、政治力も強くなる傾向があります。なぜならば、権利範囲が限定されている側の有資格者団体にとっては、さらなる仕事の権利範囲の拡大を図ることでチャンスが生まれますし、限定されていない有資格者から仕事の権利範囲を守ることも不可欠となりますので、声をあげる必要性が高くなるからです。

しかしながら、医療業界に関して言えば、法的な権力と政治力はイコールで比例しているように感じます。その一因として、業界団体が一枚岩でまとまっていないことがやはり関係していると想像します。
国でルールや予算配分を行う時には、やはり有資格者たちの意見がバラバラであればあるほど、足元を見られてしわ寄せを受けやすくなります。一人一票の権利を持つ民主主義国家で、強い政治力を持つためには、当然ながら人数が多いことが好条件となりますので、横の連携が強化されることが、望ましいことは申し上げるまでもございません。

こうした観点からも、やはり柔道整復師関係の団体は、将来的な展望を見据えて話し合いをしていくべきであると考えます。
民進党内部にも、「柔道整復師の業務を考える議員連盟」や統合医療を普及・促進する議員の会の分科会である「柔道整復師小委員会」などがございますが、団体間の円滑な議論を促すことを牽引して頂きたいと思います。

ただ、論理立てた正論が必ずしも実情を反映されているのかといえばそうではありません。業界団体が一つになることは、長年いろんな方が提唱されているにも関わらず、実現できていないということは、私などでは想像もできないほど難しい問題があるのかもしれません。もちろん一人ひとり違う人間ですから、団体間で意見が食い違う部分があるのは当たり前のことです。しかし、その意見が違う者を排除していくことでは、何も生まれません。

大同小異、多様な意見を是々非々でぶつけ合いながらも、柔道整復師として一致できる点に関しては、共に力を合わせて一枚岩で対して挑んでいった方が、国もその意向を無視できないと思います。
私のような若輩者が意見を申し上げるのは、大変恐縮ではございますが、諸先輩方には、未来の柔道整復師と患者に何を残していくのかということを展望して、業界の歩を進めて頂きたいと考えております。

 

前のページ 次のページ
大会勉強会情報

施術の腕を磨こう!
大会・勉強会情報

※大会・勉強会情報を掲載したい方はこちら

編集部からのお知らせ

メニュー