menu

スペシャルインタビュー:武蔵野市長・邑上守正氏

2014/06/16

武蔵野市の人口は、約14万人。うち高齢者の人口は約3万人である。高齢化の進展は加速しており、特に単身高齢者が多いため、地域の見守りが重要視されている。ただし、ここ数年武蔵野市では0歳児の人口が微増していることから、今後の人口減少社会にとって、何かのヒントになるかもしれないと思われる。
2025年までに地域包括ケアシステムの整備が急がれている今の状況等、武蔵野市・邑上守正市長にいろいろお話いただいた!

 

地域包括ケアシステムの構築に向けて、 きめ細かくしっかり取り組んでおります!
邑上守正市長

武蔵野市長・邑上守正氏

 

 

―日本の社会保障制度について邑上市長のお考えをお聞かせください。

私の認識として、日本の社会保障制度は長い歴史を積み重ねてきており、様々なメニューが出来てきたという風に思っております。しかしながら、日本のこの社会保障制度をこれからどうやって維持していくかが問われているんですね。例えば、65歳以上の高齢者の人口がどんどん増えています。武蔵野市も今21%を超えています。現在、武蔵野市の人口が14万人になり、高齢者が3万人を超えました。高齢者の人口が極めて増えてきているということは、我が市だけの問題ではありませんが、高齢者福祉施策をどのように維持していくのか、実は非常に大変なことで、今いろいろ工夫しながら取り組んでいるところです。ただ一番の基本は、市民の健康・長寿に向けた社会保障制度の充実をしっかり考えていくべきであると思っています。

もう1つは、制度というからには公的な支援が勿論メインなんですけれども、一定程度までしか公的支援はできないものだということを市民・国民の方々にご理解いただきたいと思っております。その足りない分を誰が補うのかということになると自助なり互助なりといった形、或いは共助といったことで、公的な支援とは違った様々な支援が不可欠です。現在、高齢者施設が不足していると言われており、例えば特別養護老人ホームも足りていないと言われています。ただし実際に作るとなると、介護保険料が上がってしまうということがありますし、それに対する予算もどんどんかかっていく中で、それでよいのか、可能なのか、中々難しい。勿論必要な施設は作らないといけませんが、片や限界があります。在宅で介護や最期を迎えられるためにも如何に支援をしていくかについても深く考えていかなければいけないと思っています。

 

―人口減少社会に突入しました。武蔵野市の少子化に対する取組みを教えてください。

全国に人口減少時代を迎えているんですが、今のところ武蔵野市は人口が微増しておりまして、近い将来も減る傾向にはありません。全国的にみると、やはり地方は過疎化が進行しており、逆に首都圏に人口が集中している状況にあります。今の段階で、武蔵野市でいえば当面はそんなに多く増えることはないにしても、多く減ることも先ずないだろうと予測されております。ただ少子高齢化の大きな流れが起きていますから、相当の方策がない限りこの流れを変えることは難しいだろうと考えております。特に高齢化、長寿化で高齢者人口は先ほど申し上げた通り、どんどん増えています。

しかしここに来て武蔵野市では、赤ちゃんの数が増えているんです。私が市長になった約10年前くらいは毎年赤ちゃんの誕生数は900人くらいでした。しかしそれ以降ちょっとずつ増え、1000人を超えて、昨年で1200人を超え増え続けているのです。現在、年齢別人口で0歳~19歳の間までの中で、一番多いのが0歳児です。全国的に赤ちゃんの数が減っているということですが、武蔵野市はそういう嬉しい状況にあります。特別なことはしておりませんが、総じて様々な子育て施策、或いは教育等について、極めていろんな面で充実してきた成果とも思います。

ただ、今盛んに言われている保育園の待機児童に関しては、逆に増えてしまっています。この間ずっと、解消をはかろうと取り組んできたのですが、それを上回る赤ちゃんの人口が増え、保育園に入りたい方、希望される方も増えています。社会状況の変化もあって、仕事をしたいという女性も増えており、当然それは良いことなんですが、増える割合が極端に多いため、待機児童解消が中々出来ていないという現実がある訳です。所謂待機児童の対象となり得る保育園というのは、認可保育園と認証保育所と特例の保育所とがあるんですが、去年その定員を150人増やしました。それでも解消できずに今年度の計画では、260人以上増やす予定です。かつて10年前の保育園の定数は1300人位だったと思いますが、今は2000人です。過去のことはさておき、何としてでも待機児童解消に向けて頑張っていきたいと考えています。

 

―武蔵野市の健全財政は全国的にも有名な市であると思います。財政について邑上市長のお考えをお聞かせください。

武蔵野市はやはり財政的には豊かなほうだと思いますが、今後のことを考えると無駄遣いはできません。なにしろ超高齢化と公共施設や上下水道の老朽化が進行しています。これから大きなお金がかかる訳です。リニューアルをやり遂げるためにも原資が必要です。例えば、建物をリニューアルすると建物を作った時と同じくらいの費用がかかってしまう訳です。そういったお金が今後必要になってきますから、やはり財政を厳しくみていかなければなりません。特に民生費は、ここ数年増えており、民生費だけでいうと今年が242億円、去年に比べて3.8%増です。当市の一般会計が約602億円ですから、民生費の割合は40.2%で、人口一人当たりの予算規模は高く、従って一人当たりの民生費は他の自治体に比べると多いと思います。

 

前のページ 次のページ
大会勉強会情報

施術の腕を磨こう!
大会・勉強会情報

※大会・勉強会情報を掲載したい方はこちら

編集部からのお知らせ

メニュー