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(公社)日本柔道整復師会第38回東北学術大会山形大会開催!

2017/08/18

平成29年7月22日・23日、山形国際ホテルにおいて(公社)日本柔道整復師会第38回東北学術大会山形大会が開催された。

1日目の22日(土)には、開会式、ブロック報告会・表彰式、実技発表、日整介護セミナー、事例発表(山形県版)等が行われた。

開会式では、(公社)山形県柔道整復師会・齊藤勝典会長より〝東北学術大会は東日本大震災で学会が開催できなかった時期もあったが、皆様のご協力があり開催することができた。
この学会を益々発展させ、技術と伝統を誇れるものにしていきたい〟と意気込みが述べられ、〝明日は2題の特別講演を予定している。
1題は鶴岡市立加茂水族館元館長の村上龍男氏に、もう1題は山形県医師会副会長の中目千之氏にご講演いただく。今日明日と勉強会が続くが宜しくお願いしたい〟とプログラムの紹介が行われた。

 

続いて(公社)日本柔道整復師会・工藤鉄男会長は、現在の日本柔道整復師会の取り組みについて、〝柔道整復師として生計を立てていくのが大変厳しくなっているというのは皆さんも感じていることと思う。
まずは組織として足元を固めることが大切だと思い、改革に着手した。
教育分野の改革としては、カリキュラム改正を行った。これにより存続が危ぶまれる養成校もあるかもしれないが、崇高な理念をもって一丸となってやっていこうとしている。養成される柔道整復師数が少なくなることは間違いないだろう。
また制度改革としては、実務経験がなければ保険を取り扱うことが出来ないとした。真面目に業務を行っている柔道整復師が生計を立てられるようにするために、厚生労働省等と折衝を重ねている。審査会も強化し、皆さんを苦しめている患者照会の問題に対応していきたい。
患者照会は「不正を行っているのではないか」というイメージを患者に与えかねないため、適正化に導いていくための対応策を考えている。
日本柔道整復師会が次々に手を打っていてもなかなか難しい分野もある中で、一歩一歩進んできたのが今回の制度改革と教育改革だとご理解いただきたい。必ず良い時代を築いていけるよう尽力していく〟と述べ、さらなる改革を進めていくために協力を要請した。

 

2日目の23日(日)には、特別講演2題、ポスター発表、研究発表、講評・表彰および閉会式が行われた。

特別講演1
「どん底から世界一へ」

鶴岡市立加茂水族館元館長・現シニアアドバイザー 村上龍男氏

【概要】
私は加茂水族館で昭和42年から48年間館長を務めた。
その歴史について今日はお話したい。加茂水族館は昭和39年に開館したが、市の意向で昭和42年に売却された。
翌年には入館者数が過去最高となったが、繁盛は長くは続かなかった。売却先企業は水族館で上げた収益を他施設の赤字補填に使っていたため、建物を補修したくても雨漏りを直すお金すらなかった。

東北各県の大きな水族館でも新しい試みが始められたこともあり、加茂水族館はそれに対抗するためにアシカショーを始めたが、他の水族館の真似をしただけでは客は増えなかった。
ラッコの展示で起死回生を狙ったが、それもダメで借金だけが増えた。

入館者は減り続け、10万人を下回り「もうこれまでだ」と思った。苦し紛れにサンゴを取り寄せて展示したところ、そこからクラゲが出てきた。これを展示したことが転機となった。
客が喜んでいる姿を見て、水槽を増やし、近海でもっとクラゲを獲って展示した。すると翌年、長い間下降線を辿っていた入館者数が2000人増加した。
それが堪らなく嬉しく、クラゲに特化していくことを決めた。クラゲ展示数は世界一となり有名になったものの、とても小さな水族館なので「本当にあの有名なクラゲの水族館ですか?」と確かめる人も少なくなかったが、「ボロボロだった水族館をここまで立て直した」という褒め言葉のように感じられた。

しかし、その後は客足が遠のいていった。
苦肉の策として「クラゲを食べる会」を開いたところ、それが大ヒット。クラゲ入りまんじゅうや羊かんはテレビでも取り上げられ、話題となり客も増えた。市民に借金をしようと売り出した「クラゲドリーム債」が募集開始からおよそ20分で完売したことも、ネットニュースやテレビ番組で大きく取り上げられた。
素晴らしいことをやっていても、宣伝が上手くいかなければ成果が上がらないという良い見本となった。さらに、クラゲの人気が高くなってきていたことも来館者の増加を後押しした。

クラゲは寿命が短いため、どの水族館も積極的に展示を行わなかった。
そこに加茂水族館が参入して上手くいったのは、倒産を免れるにはクラゲに頼る他なかったからだ。大切なのは現場の意見を大事にし、意思を尊重すること。
現場に自由を与えなければ、新しい芽は生まれてこない。本当に苦労したが、今では日本一元気の良い水族館と言われるようになった。

 

 
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