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第7回柔道整復学豊郷台シンポジウムが開催される

2014/09/01

平成26年8月10日(日)、帝京大学宇都宮キャンパスにおいて『第7回柔道整復学豊郷台シンポジウム(第6回帝京大学・栃木県柔道整復師会ジョイントシンポジウム)』が開催された。

昨年度より同大学医療技術学部柔道整復学科長に就任された小松明氏による開会宣言の後、帝京大学・冲永佳史学長は〝帝京大学と(公社)栃木県柔道整復師会のジョイントシンポジウムは今年で第6回目、柔道整復学豊郷台シンポジウムは7回目の開催となった。このように毎年シンポジウムを開催できるのは皆様の普段からのご理解・ご協力あってのことであり、改めて感謝申し上げます。帝京大学は専門学校だった当初から、柔道整復師の育成に力を入れてきた歴史がある。柔道整復師が国家資格となって20年以上が経つが、今後柔道整復師がどう活躍していくかを大学として発信していかなければならない。技術を磨き専門性を高め続けていくことが求められる。今回も皆様のご協力の下、盛会となることを期待している〟と挨拶を述べた。

 

特別講演「アスリートに対する関節鏡手術」
上本スポーツクリニック理事長・帝京大学非常勤講師 上本宗忠氏

まず上本氏は〝スポーツクリニックを立ち上げる前、スポーツ選手から「怪我をしてもどこにかかればいいのかわからない」「治療中にしても良いこととダメなことの判別が出来ない」「いつ試合復帰できるのか不安」などの声が聞かれた。通常、病院や医院での治療は、診断や手術をして社会復帰をするためのリハビリを行なって終わりとなるが、スポーツ選手の場合はスポーツ現場への復帰までのリハビリおよびコンディショニングが必要となる。また、怪我を再発させないためにも患部の機能が回復してきたら全身のコンディションにまで目を向ける必要がある。このような考え方を『アスレチックリハビリテーション』というが、病院・医院では医師に理解してもらえなかったり、スペースや時間の都合で出来なかったりとあまり浸透していないのが現状である。そこで、スポーツ選手を試合復帰までトータルでサポートするためにクリニックを創設した〟と開業に至った経緯を説明した。上本スポーツクリニックはクリニック部門とコンディショニング・センター部門に分かれており、「自分で気づいて、自分で変わる」というコンセプトの下、選手自身がなぜ怪我をしたのか、何がどうしたら良くなるのかという治療のプロセスを理解し自発的に変えていくことができるよう選手をサポートしているという。上本氏は〝身体全体を診てどうしたら再発を防げるのかを考えるトータルケア、選手を試合復帰までサポートするトータルサポート、監督やコーチなどの関係者と連携し選手の情報を共有するトータルネットワークの「3つのトータル」を目指し、選手が一日でも早く競技に復帰できるよう努めている〟と話した。

 

トータルサポートを完成させるうえで、手術が必要となるケースもある。上本氏は年間平均168件もの関節鏡手術を行なっており、〝スポーツ選手の場合、スポーツを続けるためあるいはパフォーマンスを向上させるためなど、一般患者とは異なる目的を持って手術を受ける場合がある。関節鏡手術は最小限の侵襲で済み、正確な評価・確実な修復が可能であり回復も早いなど、数多くのメリットがある〟として、実際の症例を用い、関節鏡手術の術前・術後の様子を詳しく解説。写真や動画をふんだんに使用し聴講者を惹きつけた。

 

上本氏は〝どうしたら選手に喜んでもらえるのか、何を望んでいるのかを考えながらサポートしている。「ひとを診る」「全体を診る」「動きを診る」の3つを大切にし、選手と向き合っている。関節鏡手術は様々な関節の疾患に対応できる、患者にとっても負担が少なくメリットの多い治療手段であると知っていただきたい。日常の診療の中で、選択肢として関節鏡手術を知っていれば治療の幅も広がるのではないか〟と講演を締めくくった。

 

(公社)栃木県柔道整復師会 会員発表

「男体山登拝祭の救護ボランティア活動報告」
(公社)栃木県柔道整復師会 舘佳孝

(公社)栃木県柔道整復師会は例年、8月に催される男体山登拝祭で救護ボランティアを行なっている。近年、登山者は増加傾向にあり、2010年のレジャー白書では年間の登山者数は1230万人とされた。つまり日本人の10人に1人が登山を楽しんでいるということになる。しかしその反面山岳事故も多いため、実態把握および事故予防のために平成14年~24年の負傷者データを統計・分析したので報告する。

 

「Q-Angleからみる足底挿板療法による膝蓋骨脱臼の改善の一症例」
(公社)栃木県柔道整復師会 片岡弘直

膝蓋骨脱臼は一般的に反復性膝蓋骨脱臼に移行しやすい。その原因として、膝蓋骨の外側脱臼防止に重要な役割を果たしている内側膝蓋大腿靭帯(MPFL)の損傷・弛緩が挙げられる。MPFLが損傷し弛緩した状態で治癒すると、2回目以降は比較的軽微な外力で脱臼しやすくなってしまう。そこで今回は足底挿板を用いてQ-Angleの改善を試み、良好な結果が得られたので報告する。

 

 

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